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ロービジョン ケアー

ロービジョンとは

WHO(世界保健機構)では、両眼矯正視力で0.05以上0.3未満をロービジョンと定義していますが、日常生活で視力障害や視野障害で視覚的に困難を感じた時が始まりです。
視力障害や視野障害の原因の主な疾患は、網膜色素変性症、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症、強度近視による網脈絡膜萎縮です。

ロービジョン ケアーは、日常生活に問題が生じればその時その時に問題を解決し、常に活用可能な視機能を最大限に活用させる事です。生活の質(QOL)の向上を目的としています。最近では、失明状態の方の支援も含めるようにしています。そのためには、眼科医のみで解決は不可能で、各種専門家とのチームアプローチが必要です。
生活上の訴え(ニーズ)が主になります。
(1) 読み書き
(2)歩行行動(オリエンテーション)
(3)日常生活
(4)就学・就労
(5)家庭生活  などです。

視力障害のシュミレ−ション

視力1.2

視力0.1

視力0.04

視力0.01
視野障害のシュミレ−ション

視野:正常

視野:10°

視野:5°

中心暗点

ロービジョン 補助具(Low vison aids)

ロービジョンには補助具が必要です。

光学的補助具

網膜像の拡大とグレアの軽減に
(1)近見用:拡大鏡(ルーペ)、弱視眼鏡(遠見用単眼鏡)、拡大読書器
(2)遠見用:遠見用単眼鏡(テレスコープ)
(3)遮光眼鏡  等

非光学的補助具

QOLの向上
単独的あるいは光学的補助具との併用で見え方を向上させるもの
日常生活(歩行、家事等)の改善
白杖、点字ブロック、視覚障害者用筆記用具、拡大本 等

拡大鏡(ルーペ)

手持ち型

卓上型

照明付

クリップオンタイプ

グラスファイバー


ルーペの基本的な使い方
ルーペを眼に近づけたまま、本にほとんどつくくらいに近づき、徐々に本から離れて焦点の合うところで止めるようにする。

近用単眼鏡(弱視眼鏡)

めがね掛け式

近用単眼鏡(焦点調節式)
遠用単眼鏡

遠用単眼鏡

黒板を見る

時刻表や料金表を見る

信号機の確認
遮光レンズ

まぶしさを軽減し、コントラストの向上させます。
黄色のレンズが網膜に有害な光線をカットします。
現在は、黄色を基盤として多くの色のレンズが作られています。

遮光レンズのシュミレーション

イエローのレンズ

レッドブラウンのレンズ
拡大読書器

拡大鏡や単眼鏡より高倍率を得られる


白黒反転すると見やすい

携帯用拡大読書器
 
コンピュータ
最近で、ロービジョン用のいろいろなソフトが開発されています。
日常生活用補助具

筆記用具

便利グッズ

(1)耳で測る音声体温計
(2)時計(音声式)
(3)時計(触知式)
(4)タイムスイッチ(音声式)
(5)醤油差し(一定量出る、倒れにくい)
(6)点字の付いた薬入れ
(7)はがきの宛名書き
(8)糸通し器

歩行訓練

ガイドヘルパーと

伝い歩き

防御の姿勢

白杖による防御

塀の伝い歩き

点字ブロックをすらせて歩く

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